皇女の霊柩
東京の品川と木曽の馬篭で若い女性が殺された。事件を探る素人探偵の浅見光彦は、悲劇の皇女和宮の柩をめぐる伝説を知る。かつて馬篭で作られ後に焼失した柩と、東京の増上寺に実在する和宮の墓から発掘された柩。さらに柩を発掘した、大学の考古学研究室の関係者たちには秘密の気配がつきまとう。謎を追う光彦の前で起こる第三の殺人。すべての事件を結ぶ糸をひそかに操っているのは誰なのか。浅見光彦シリーズでもとくに人気の、旅情+歴史ミステリーの傑作。
鬼首殺人事件
「ギンコウノハカ」「オニコウベデアッタ」秋田県雄勝町で行われる小町まつりの最中、老人はこう呟いて絶命した。現場を目撃した浅見光彦は町役場観光課の高橋と事件に挑むが、その矢先、なぜか「警視庁」から不可解な圧力がかかった!? さらに第二の殺人! 深まる謎に見え隠れする大物政治家と超大企業。著者が少年時代を過ごした町を舞台に描く壮大な犯罪
熊野古道殺人事件
補陀落渡海(ふだらくとかい)。観音浄土での往生を願い、死を覚悟で小船に乗って熊野那智から旅立つ儀式。それが現代に再現されると聞いた推理作家の内田康夫は嫌がる浅見光彦を誘い取材旅行に出た。熊野詣での古道をたどる二人が遭遇したのは、南紀山中での奇妙な殺人事件だった。犠牲者は渡海再現で僧に扮する男の妻だという。浅見の不吉な予感をよそに、渡海は強行され・・・・・。
鄙の記憶
静岡県の寸又峡で男が相次いで殺された。被害者のテレビ記者が残した言葉は「面白い人」。手がかりを追って秋田へ消えた老記者の行方は?恐るべき連続殺人事件を前に浅見の推理が冴える。
須磨明石殺人事件
浅見光彦は憤っていた。若い女性ジャーナリストの、輝かしい未来を打ち砕いた者に対して、心の奥底から怒りがこみあげていた。 事件の発端は、前田淳子の失踪だった。大学始まって以来の才女、新聞記者として活躍する彼女が、大学の後輩・崎上由香里と別れたのは山陽電車須磨駅だった。それ以来、行方が知れない。淳子の上司の依頼で調査に来た浅見は巧みな質問で由香里の記憶を引き出す。しかし、その結果得られたのは、淳子の無惨な絞殺死体だった・・・。真相を求めて、須磨〜明石を巡る浅見。辿り着いた意外な結末とは!?
白鳥殺人事件
「白鳥の」−ホテルの床に血文字を書き遺し、男は新潟県新津で刺殺死体で発見された。死体を発見した名探偵・浅見光彦は取材でその男と同行していたのだ。「白鳥」から何が連想されるのか? 犯人の名か近くの瓢湖の白鳥か、特急列車「白鳥」か?聞き込みから重大な情報をキャッチした浅見は、岐阜へ。そこのある地点に被害者の不審な足跡が・・・・。旅と推理の融合!
首の女殺人事件
真杉伸子は小学校の同窓会で、かつて彼女を思慕していた宮田治夫と再会。伸子はいまだ独身の宮田と妹・光子のデートをお膳立てした。二人は高村光太郎・智恵子展で逢ったが、そこに光太郎の「蝉」を食い入るように見つめている男がいた。ところが、その男が福島で殺され、宮田も島根で水死体となって発見された。伸子は妹の友人で名探偵の誉れ高い浅見光彦に事件の真相究明を依頼したが・・・・。
城崎殺人事件
母親・雪江のお伴で城崎温泉を訪れたルポライターの浅見光彦は、かつて金の先物取引の詐欺事件で悪名高い保全投資協会の幽霊ビルで死体が発見されたところに行きあたる。しかも、この一年で三人目の犠牲者だという。警察ははじめの二人は自殺と断定、今回もその可能性が高いというのだが・・・・・。城崎、出石、豊岡・・・・不審を抱いた浅見は捜査に乗り出した。
しまなみ幻想
広島県尾道と愛媛県今冶を瀬戸内の島々で結んだしまなみ海道。その来島海峡大橋から飛び降りたという母の死に疑問を持つ少女・咲枝。平塚亭で彼女と知り合った浅見光彦も、その死に疑問を抱いた。母親は殺された? しまなみ海道を訪れた浅見は小さな探偵団を結成し、咲枝とともに調査に乗り出す。美しい海と島を舞台に、浅見光彦が活躍する旅情ミステリー
志摩半島殺人事件
風光明媚な志摩半島の英虞湾は真珠の養殖で知られる。そこに男の他殺死体が浮かんだ。被害者は作家の袴田啓次郎、刑務所体験を書いた小説で人気を得ていた。所轄の鳥羽署は、かっての黒い交遊に関連するものとみて捜査を開始した。ちょうど美少女海女を取材中の浅見光彦は事件を知ったが、この名探偵を嘲笑うかのような第二の殺人! 光彦、苦心の探偵行。
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