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ちょっとキツイ言い方かもしれませんけれど、わたしの仲間で
本当にヒドイ仕打ちに遭っている者を代弁して、あえて言わせてください。
わたしはあなたが普段扱うように育っていきます。
ですから、あなたがわたしに愛情を感じなければ
そのようにみずぼらしく、魅力に乏しい犬として・・・・・。
虐待したり放っておかれたりすれば、
世間に怯えてどこか恨みがましいような、自信の無い目を浮かべているかもしれません。
ですから、「こんな貧乏臭い犬!」などとなじる前に考えてほしいのです。
そんな貧乏臭い犬にしてしまっているあなたの接し方について。
ちょうど合わせ鏡のように、わたしはあなたが育てる通りの犬に育つのです。
あなた自身が世間を恨んだり妬んだりしていれば、
多分わたしへの愛情を注ぐ余裕なんてないでしょう。
そうなるとわたしもきっと、世の中をそういうものとして理解します。
あなたから強い憎しみを教えられれば、
わたしもそうした憎しみを後々までずっと覚えているでしょう。

だから改めて考えてほしいのです。
日頃のあなた自身が、どんなふうにわたしと接しているか。
あなたの中にいるもう一人のあなたの目で、
普段のあなた自身を見つめてほしいのです。
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